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日記番号:892

愛する妻を堕した男

志保の夫(首都圏)


  感想集

35.契り②

志保はブラジャーとショーツだけを着ていた。
抱きしめると身体全体が汗ばんでいる。額にも玉の汗を浮かべている。
私はブラジャーのホックを外すのが面倒なので、そのままずらして抜き取った。志保もそれに協力してくれたので案外スムーズに出来た。
初めて明るい所で見る乳房は白く、乳首はピンク色で美しく可愛いと思った。志保は両手で隠そうとしたが、私はその両手を捉えてそれを許さなかった。
真上から見る志保の裸体はテニスウエアやスコートのラインがはっきり判り、健康的な小麦色と隠れている部分の肌は乳白色で美しいと思った。今になって思うと、<あの時写真を撮っておけば良かったのに>と、後悔している。
私の脳裏に浮かぶ志保の裸体はあの時が一番美しかったと思う。そして、あれが“処女”として志保の最後の裸体だった。
あの時点で、志保の処女膜は未だ大部分が無傷で残っていた。昨夜の出血は挿入する直前に身体が逃げてしまってわずかな擦傷を与えただけだ。
私に両手を拘束されてバンザイの状態で志保は私を見上げて再びつぶやいた。
「・・・ください。今度は・・・ちゃんと・・・」
言葉は聞き取れなかったが志保が求めていることは解った。
私は両手を放して抱いた。志保も解放された両手を私の首に巻き付ける。
キスを繰り返しながら、「どうしたの?大丈夫?まだ痛いんだろう?」と聞く。
「うん、でも・・・、ちゃんと抱いて欲しいの・・・、私、我慢するから・・・」
志保は片手で私の顔を撫でながら目を見て言う。その目ははっきりと彼女の意志が読み取れた。
「ちゃんと、確認したいの。志保は今日から貴男の彼女になったことを・・・」そう言うと目を閉じた。
私は志保の上から降りて、ブリーフを脱いで裸になった。それから志保のショーツに手を掛けたが、志保は私の為すがままに任せている。昨夜のように一つ一つの行為に対して拒絶や反応もほとんど無く、尻を持ち上げてショーツが抜き取られることに協力したし、私が両脚の間に下半身を入れた時も、素直に足を開いた。
その時、私は志保の身体の全てを見た。今度は、志保は隠さなかった。
昨夜、ホテルのベッドサイドランプの薄明りの中で見た志保の裸体も陰影があって美しいと感じたが、明るい自然光の中で見る裸体は大理石の彫像のように輝いて見えた。
まだ成熟前の乳房の形、ピンク色の先が少し尖った乳首、乳白色の腹部、その最下部に薄っすらと生えている陰毛。本来は陰部を隠すはずの陰毛は未だ十分にその役目を果たしていない。しかし、小さな陰核を隠す密度はある。
昨夜も記述したが、こうして明るい光の中で眺める志保の女陰は美しい形をしていると改めて思った。明るい光の中で大陰唇は他の皮膚と同じように白く、わずかに産毛が生えている。西洋絵画に登場する女神の裸体のようだ。
明るい所で見ても外部からは小陰唇はやはり見えなかった。昨夜見た時、私は志保の性器がまだ大人の性器に成熟していないのでは、と思ったが、足を開かせて膝を曲げて正面から眺めると、大陰唇の裏側に隠れるようにピンク色の粘膜がわずかに見える。
この事が気になったので、医学部に進学した友人に聞いたところ、白人の女の特徴と云う答えが返ってきた。日本人の女は大陰唇の発達が弱いので内側の小陰唇が外側にはみ出してくる。日本人でも大陰唇が発達している女は小陰唇が外から見えないが陰裂を左右に開くとよく見える。白人のヌード絵画に小陰唇が描かれないのはそれが写実的に実像だからだそうだ。
志保の女陰が成熟している証しとして、陰裂から淫水が溢れ出している。それは愛液と呼ぶのに相応しく、女が愛する男を求めている具体的な現象なのだ。
男子なら処女膜を見てみたい欲望は誰も持っていると思う。しかし、処女と判っても、その事を口に出すことは女子から変態趣味と思われるので躊躇うと思う。実際、私も前彼女と初めて全裸になった時に口に出したが、敢然と拒否されて次の機会までしばらく時間がかかった苦い経験がある。愛し合った男女でも、女陰の内側を覗くことはセックスするより難しい事かもしれない。その時、彼女が言い放った言葉は「愛しているけど身体の内側までは見せられないわ」だった。その彼女はそんな私に不信感を持ったのか、他の男の元に行ってしまった理由の一つかもしれない。
志保にも嫌われるかもしれないが、私の欲望が強かった。
「志保、見てみたいんだ・・・」〝処女膜〟とは言わなかった。
「何を・・・」目を開けて志保が答える。
「昨日の傷を・・・」
「大丈夫よ・・・、少しだけだから・・・」
「志保は見たの?」
「うん、鏡で・・・」
「僕も見たいんだ・・・、志保の一番大切な処の全てを見たいんだ」
「私の大切な処を?全てを・・・、恥ずかしい・・・」
「でも、今、見たいんだ。だってさぁ・・・、処女膜って・・・、無くなってしまうんだろう?」
「わかんない・・・、でも・・・省吾さんが・・・どうしても・・・なら・・・」
志保は私のわがままな要求を泣きそうな顔で答えた。

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