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日記番号:582

私たちの消せない記憶

うげんこう(東京都西部)


  感想集

30 あの男に弄ばれたのか

一度に汗が噴出しまた寝返りをうちました。
あの男は何者なんだろう。
妻は、何度あの男に弄ばれたのだろう。
いや、弄ばれたのではないかもしれない。
2人で、欲望の限りを尽くしたのかもしれない。
そうだ、私の知らないところでオスとメスになり、痴態の限りを尽くした結果があの黒い下着とスキンではないのか。
そうでなければ、女がスキンなんか持ち歩くわけもないと思うが、、、
それもチャックは半分開いていた。
普通だったらきちっと閉めているはずだ。
教室に行き始めてから3年余りになるが、ことの他熱心になったのは2年ほど前からのように思う。
そういえば、山本さんと連れ立ってよく行っていたが、その頃から山本さんの名前も聞かなくなった。
それにショッピングセンターでの歯切れの悪さ、、、
先ほどまでの幸せな気分は吹き飛んで、焦りで手のひらから胸にまで汗が噴出した。
そうなんだ今は家庭の危機なんだ。
一時の安堵なんかは、風前の灯なんだと実感がわいてきた。

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