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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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3 あの日の出来事と封印した疑惑

式を挙げる一年半ほど前、私とMi子は結婚を約束する仲となります。結婚式を挙げるまでのスケジュールを立て、資金の準備や旅行の計画などを始めたのです。

その頃のことです。
男女間の何事かを連想させる「あの日の出来事」が起こりました。

その内容については後日詳しく書きたいと思いますので、ここでは「あの日の出来事」とさせてください。

その時はMi子の言い訳に納得した私でしたが、不自然な状況は私の心の奥に僅かな疑惑として刻まれます。

そしてそれ以降、Mi子の態度が急によそよそしくなります。

時折私を遠ざけるような言動や行動が多くなり、私との約束を破って喧嘩になることもありました。

Mi子は「Mi夫ももっとずるくなっていいんじゃない」とか「結婚を前提に交際を続けることはもうできないかもしれない」とか、そんなことを口にするようになるのです。

婚約を解消してもいいような投げやりな態度を取るMi子に戸惑い、疑惑と葛藤する自分がいました。

そんな状況に耐えられず、たった一度だけ、葛藤に負けた私は、Mi子が職場の仲間と登山に出かけた際に、罪悪感を持ちながらも内緒で彼女の部屋に侵入したことがありました。

疑惑の根拠を打ち消したい思いで彼女の私物を探ったりしたのです。

そしてその時、私はある手紙を見つけてしまうのです。
それはMi子の親友からMi子に送られたものでした。

近況報告に続けて、短文ではありましたが、そこにはこんなことが書かれていました。

「あなたのしていることを私は正しいとは思わない。私が知っているMi子はそういう人じゃなかった。でも、本当のところは私にもわからないんだ。あなたにはあなたの事情があるのだろうし。でもね、Mi子、私はあなたの味方だよ。でもね、あなたがしていることを私は好きじゃないよ・・・」

私は、「あの日の出来事」を目にした時と同様、引っかかるものを感じていました。消印を見ると「あの日の出来事」があってからおよそ2週間後のものでした。

Mi子は親友に何かを打ち明け相談したのに違いない。親友がそれに返信をしたものと思いました。そして、根拠はありませんでしたが、「あの日の出来事」と関係があるような気がしていました。

私の葛藤がさらに深まったのは言うまでもありません。

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