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日記番号:233

バツイチ再婚夫婦のェッチなお勉強

疎チン(瀬戸内沿岸)


  感想集

旅行計画 2

 数日後の夜、谷川さん夫婦が先日の温泉旅行の件で来宅した。
「旅行の件、ネットで検索するより旅行会社の方が早いと思い、旅行会社へ出向き、希望する温泉があるか調べて貰ったら、北陸のY温泉に部屋が取れた。
 シーズン中なので交通の便のいい所は満室で、少々奥まった所にある分、静かで川のほとりの露天風呂は情緒があるそうです。 只16室しかない小さな旅館の為、今からでは2部屋確保が困難で、控えの間がついた12畳の和室と云う特別室1部屋しか空いてなく、相部屋になってしまったので勘弁して貰いたい」
としきりに恐縮された。
「いや。 シーズン中でもあるし、室内で撮影するには狭い部屋では何かと不便だと思う。 相部屋の場合、私は疲れた時とか、深酒をした時にはよくイビキをかくらしいので申し訳なく思っている。 谷川さんさえ良ければ私どもはそこで結構です」
と予約をお願いして
「当日は私の車を使って下さい。 私達は不慣れなた為、準備の方は万事よろしくお願いします。 何かあれば宏美に云って下さい」
と細かいスケジュールなど谷川さんに一任した。

 旅行までの約2週間、毎日の様に宏美と詩織さんは行き来して、旅行の準備にいそがしそうだった。
「ねえ宏美さん。 何着て行くの? うちの主人たら、“まだ寒くないから出来るだけ、露出度の高い透けて見える様なファッションで行け”と云うのよ。 どう思う?」と訊ねた。
「でも私達だけの旅行とは云うものの、誰に見られるかわからないのよ。 余り目立たない服装で行きましょうよ。 何なら途中で着替えてもいいからと、ご主人にお願いしてよ。 それから温泉に着いた後は宿の浴衣だけでいいの? 何か撮影用の衣装と云うか、ランジェリーやネグリジェなどは持つて行くの?」
「そうね。 撮影用の衣装は何か持って行くほうがいいかも。 往復の服装については宏美さんの云うとおりね。 私からもよく云っとくわね。 ねえそれより、うちの主人からの注文もあるので、明日O市に買い物に行かない? 相当長い間車に乗るわけだから、何か食べ物とか飲み物も必要だと思う。 運転があるからアルコールは駄目でしょう。 いくらサービスエリアがあるからと云っても、全然何も無しでは寂しいからね」
と服装の相談に始まり、車に積み込むおやつや飲み物の事まで、万事2人で相談して済ませ、待ちに待った旅行当日を迎えた。

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