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日記番号:892

愛する妻を堕した男

志保の夫(首都圏)


  感想集

26.最後の一枚③

志保は私の腕を枕に天井を眺めている。ブラジャーもTシャツも無いバストには私の手が彷徨している。志保はそれを自然に受け止めている。少女の硬い乳房、小豆のような乳首はまだ十分の女として成熟していない証だ。しかしこの後間もなく男の精液を注入され胎内に吸収されると、それが女性ホルモンの分泌を促進して急速に女の体に成熟していく。乳房も膨らみ乳首も熟したラズベリーに変わるだろう。
親戚の結婚披露宴の席で、戦前の世代の老人から聞いた話がある。「昔の新妻は咲きかけた花のように美しかったが、最近の花嫁は結婚してもちっとも変わらないねぇ」
彼が何を言いたかったのはだいたい察しはつくが、それと同じ現象は大学1年生の女子にも同じことが言える。半年過ぎて急激に変化する子としない子がはっきりと違いが判る。
志保はこれから大きく変わる子に分類される。それに気が付くのは女子の先輩である。やはり同性の目は厳しい。それに比べると一番気にしているはずの男子は意外に気が付かないで、女子の噂を聞いて気が付くことが多いようだ。
実はもっと正確な観察をしている連中がいる。それはテニス部員を追っかけているカメラ小僧達である。彼らの強みは過去と現在の写真を比較して、その体型の変化を客観的に分析することである。毎日顔を合せている身近な女子部員の体型が変わっている事に気付くことは難しい。

志保を少女から女性に変えるのは私の役目であって、絶対に野島にはさせない。
志保もその役目を私に託したのだ。もはや躊躇う事もない・・・。
私は志保のまだ成熟しきっていない乳房と乳首に唇を触れる。
嫌がる様子が無い事を確認して更に唇で本格的愛撫に集中する。小さな乳首は唇で転がすことができないので先っぽを舌先で舐めますように弄ぶ。小さくても感じると少し大きく膨らみ硬度も増す。
感じるのか次第に息遣いが荒く、吐息にわずかに喘ぎ声が混ざる。最初は右乳房を次は左乳房に。志保は左側の方が感じるようだ。小さな喘ぎが聞こえた「あぁ~ん」
「気持ちいいかい?」唇を離して下から見上げて聞く。
「うん、でも・・・、半分くすぐったい・・・」
私は乳房を離れて腹部に向かう。臍辺りまで行った時、「もう・・・いいわ」と、私の頭が押さえられた。それはショーツで隠された若草が生えている逆三角形の底辺辺りだったと思う。私は再び唇に戻った。
札幌のホテルの時からは距離が大幅に縮まっている。後はショーツだけだが、きっかけが掴めない。正攻法で責めるべきか考える。全裸の男と半裸の少女がベッドで抱き合って唇を重ねている。黙って指を侵入すべきか?それとも事前に許しを請うべきか?
これからの脚本では2人が裸になって抱き合い、最後の儀式に臨む予定なのだが・・・
志保が役割をどの程度理解しているのか見当がつかない。時間だけが過ぎて行く。あと1時間ほどで帰らなければならない。
志保も何か考えているようだが残念ながら想像すらできない。
先に動いたのは私だった。
「志保ちゃん、ちょっとだけ僕のわがままに付き合ってくれる?」
「何をするの?」
「何もしなくていよ。ただ目を閉じて僕の事だけを考えていてほしい」
「その時、貴男どうしているの?」
「その時、僕も志保を愛することだけ考えている」
「うん、何だかよく分んないけど、でも、省吾さんの言う通りにする」
志保は目を閉じた。
私はディープキスをすると、志保がそれに応えて舌先をチョロチョロと絡ませてくる。わずか数日でディープの要領もつかめたようだ。
乳房を愛撫していた手を再び背中に移動する。そして、アンダースコートと同じように後ろ側から指をゴムの内側に潜り込ませる。尻の丘陵を登るようにショーツの中に侵入する。手の平が丘陵の頂上付近まで到達する。志保は、拒否はしないが両手を私の胸に当てている。これは若い女子が抱擁を初めた頃によくとるポーズだが、“和戦両様の構え”とか。このポーズをとっている間はあまり強引に行くと拒否される可能性がある。実際、元彼女や志保も同じで、受け入れ始めるとその力は弱くなる。
細心の注意を払いながら手を進めると、ショーツは尻の部分から剥がれて行く。緊張で手が強張るが、やがて尻の全体が桃の皮を剥いたようにショーツを脱がす。志保は拒絶することも無く、私が足元まで下ろして行くまでジッとしていた。最後に私がショーツをつまみ上げた時だけ、「イヤ・・・、見ないで!」と言って取り上げて枕の下に隠した。
「これで同じ姿になったね?」と言うと、目を開けて不思議そうな顔をしている。
私は裸になった志保の尻を私の腰に引き寄せる。志保の尻がこんなに硬くて弾力があるとは思わなかった。やはりテニスで鍛えているからだろう。前彼女より締まっていて少年のようだ。
「あっ、いやぁ・・・」急に不安な表情で私をみる。しかし、私を非難している顔ではない。志保もここまでは覚悟の内なのかもしれない。

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