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日記番号:892

愛する妻を堕した男

志保の夫(首都圏)


  感想集

21.バスタオル②

「がっかりした?でも、やっぱり恥ずかしいもの・・・」
志保は一度外したバスタオルを私から奪うとブラジャーを着けた胸を隠した。不思議とその方が淫靡な印象を与える。『胸を隠して尻隠さず?』バスタオルの端から白いショーツが見えるのが刺激的だ。
「私、パジャマしか持ってこなかったの。ホテルの部屋着はちっとダサいし・・・。どうしようかなぁ」
「バスタオルだけでいいよ」
「まぁ、Hねぇ。今日の省吾さん、すごくHなオジサンに見えるわ。ちょっと後ろを向いて」
そう言うと、志保はベッドから下りてリュックサックを置いたクロゼットに行った。
何かを取り出すと、それを持ってまたバスルームに入った。今度はすぐに出てきた。
出てきた志保はブルーのTシャツとテニス用のアンダースコートを穿いている。
志保に限らず女子のアンダースコートは見慣れているので、その姿に性的な刺激は一般の男子よりは少ないが、テニスコート以外の場所でそれを見ると違和感を持つ。女子部員が練習を始めるとテニスコートの周りには男子学生のファンが集まる。<写真撮影お断り>と看板を立てているが、望遠レンズで女子を追う猛者もいる。志保のような女子高から入部した新入部員も初めは戸惑うようだが、数ヶ月もすると慣れるようだ。最近は女子部員もスコートを着ないでショートパンツ姿で練習する事も多くなっている。そのような場合はファンの数も少ない。彼らも一種のコスプレファンなのだろう。ファンもそれぞれお気に入りがあるらしく、女子部員も意外に気にしているようだ。
「私、夏は、自分のお部屋ではこの恰好で過ごしているの。時々、パジャマを着ないでこのまま寝てしまうこともあるわ」
「下着もテニスの時と同じ?」
「気になるでしょう?でも、な・い・しょ、うふふふ」
小悪魔的に挑発する。こんな時の志保は何も知らない少女のようだ。
「省吾さんが結婚したら、奥さんにどんな格好で寝てほしい?」
「そりゃ、ネグリジェだよ。男は100%そう願っていると思うよ」
「やっぱり、そうよねぇ・・・。私もネグリジェは持っているけど・・・。それを着ると、まるでHな事を期待しているようで、恥ずかしいからやめたの」
「こっちにおいでよ」
腕を差し伸べるとベッドに近づいて来る。さっきとは違うナイトテーブルがある側だ。
「あら、この箱、なぁに?チョコレート?」
やっと気持ちが落ち着いたのか、スキンの箱に気が付いたようだ。
「あっ・・・、これ・・・」
志保はベッドの側で立ち止まった。
志保の年齢でも避妊の知識はある。志保が卒業した高校でも性教育は実施されていると思う。特にエイズが社会問題になってからは避妊だけが目的でなく性病予防も含めてコンドームの実物を使った性教育が実施されている。
それを見て急に志保が無口になった。やはりショックだったのだろうか?
「ご飯を食べようか?」
私は意識的に明るい口調で声をかけてベッドから下りる。
「そうね・・・」
志保は小さな声で答えると、スキンの箱を元の場所に置いた。

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