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日記番号:582

私たちの消せない記憶

うげんこう(東京都西部)


  感想集

21 妻の不貞

もう2時も過ぎているだろう。
リビングに行くと又ビールを出して飲み始めたのだがさすがに苦い。
冷蔵庫を探すとチーズが見つかった、それをかじりながら庫内を見ると、きれいにすっきりと片付いている。
そんな、優しくて穏やかで、テキパキしている妻が不貞を働いたなんて、とても考えられない、、、
振り返って部屋の中を見ても、いつもすっきりしている。
そんなよく出来た妻が、、、なぜだ、、なぜあの男と寝たんだ、、
私では満足できなかったのか。
40代になってから、確かに抱くことも少なくなっていたし、最近はひどかった。
それが不満だったのか。
それとも、あの尾辻という男は、俺たちの家庭を否定してしまうほどの魅力のある男なんだろうか。
それとも、家庭でもなく、職場でもない、新たな空気に触れて妻は何かに目覚めたのだろうか。

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