右隣の奥さん
無難なところで、手ぬぐいを配ることにした
蕎麦券とかんがえたが
引っ越してきたばかりで
良い蕎麦屋がみつからなかったからだ
右隣の奥さんは
前日イオンでみかけた
長身でスリムなタイプ
笑顔がかわいい
がっき-に似ている
手ぬぐいを渡して
その日の夕方
彼女が訪問してきた
え、なんで
「あのね、おでん作り過ぎちゃった、食べていただけます」
まあ
夕ご飯はどこか近くで呑もうとおもっていたのでありがたい
まなみさんは
八海山の四号瓶も持ってきていた
「あたしも、ご一緒していい、旦那今日飲み会になったみたいなの」
それはしかたないよな
旦那は不動産屋の営業みたいだ
飲み会になると
午前様になるみたいだ
僕は什器を並べた
冷蔵庫から
野菜を取り出し、サラダぐらい作った
鍋を火にかけ
おでんの会食ははじまった
当たり障りのないはなしから
はじまったのだが
酔うほどにきわどいはなしとなってきた
「あたし、けっこんするまでセックスすきじゃなかったの」
へえ
「今は好きになったのかな」
「うん、すき」