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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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18 観念するS男

★★★ 観念するS男 ★★★

さて、S男との対決は、ここからが本題でした。私はこう続けます。

「俺は金の問題と思っていない。よく聞け。俺は心から妻を愛してきたし今も変わらない。
 でも過去の裏切り行為を見過ごすことは簡単じゃない。憎しみは強い。でも愛してもいる。俺は悩んだ。そしてMi子にこう言ったんだ。

『やり直す為にはまず真実をしゃべって貰う。もし僅かでも真実と違うことをしゃべれば、離婚してこの家から出ていって貰う。慰謝料も払ってもらうからな。』
『だが真実を話して、心から許しを請うなら全て忘れて水に流してやる。』
『Mi子、お前が嘘をついてないかどうかは、悪いがS男にも同じことを聞いて俺が決める。』
『言っておくが、S男と口裏を合わせたりすれば直ぐに分かるからな。そんなことをすれば徹底的に破滅させてやる。』

ってな。」

S男はかなり緊張して無言で聞いていました。私は脅迫を続けます。

「そしてS男、本当に真実かどうかはお前の言葉次第だ。お前の告白がMi子の白状した内容と合っていれば真実と認めることにした。
 お前が嘘を話せばMi子の告白は真実とは認めない。その時は、いいか、Mi子には狂ってもらう。」

私はさらにたたみかけるように言いました。

「Mi子には狂ってもらう。そして録音は人にくれてやる。一気にばら蒔いてもいいが、簡単に警察の厄介にはならない。
 俺はお前達には手出しはしない。俺がやらずともMi子とやりたい輩はたっぷりといる。必ず狂ってもらう手はずがある。
 そしてお前ら一人一人から迷惑料をたっぷり払ってもらうことになる。そういう筋の輩も知り合いにはいるのでね。」

そう言ったらS男は、すっかり観念して言いました。

「分かったよ。」

さらに続けて言いました。

「真実を語るよ。でももう10年以上も経ってるから忘れてることも多いんだ。細かい事はかなり忘れてる。怒らないで聞いてくれるなら、ちゃんと答えるからわかって欲しい。」

私は一人、心の中でガッツポーズをしていました。まんまとS男が罠にはまったのです。実際のところはもっとぎくしゃくとした会話だったと思いますが、とにかく自分の演技が上手くいったのでした。

しかしそこから先、私はS男の語る驚愕の真実に打ちのめされることとなるのです。

本人が直接語る内容であって、それはTさんから聞いた内容をはるかにはるかに凌駕するものだったからでした。

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