15 葛藤と決断
★★★ 葛藤と決断 ★★★
私は一人飲みながら、Tさんとの会話を思い出していました。
Mi子がS男の愛人だった。
全く信じられませんでした。
しかしTさんの話には信憑性がある。
なにより後輩明美さんの告白です。
「あの日の出来事」と封印した疑惑。
私の脳裏はそのことでいっぱいでした。
その相手というのはS男だったのか。
私が想像していた相手は同期か大学時代の仲間でした。むしろ上司に対しては由緒正しい企業ですし、新人をしっかり守ってくれているとさえ思っていたのです。
Mi子が過ちを侵した相手がS男。
S男の愛人がMi子だった・・・
Tさんは「S男の愛人」と表現したのです。私の脳裏では冷静な分析が行われ、そして新たな葛藤が始まっていました。
Mi子はS男の愛人だった。
だから何も言えなかったのか。
いつからそういう関係になったのか。
愛人関係って・・S男には奥さんも子供もいたはず・・ということは不倫関係・・結婚前とはいえ婚約期間にあったMi子と・・つまりW不倫・・
「あの日の出来事」あの日の夜、そこには男がいたんだ。そしてその男がS男。酔った勢いでS男に体を許してしまったMi子・・・
そのことをMi子は友人に相談したんだ。その返事を自分が見つけてしまった。
『Mi夫ももっとずるくなっていいんじゃない』
『結婚を前提に交際を続けることはもうできないかもしれない』
婚約を解消してもいいような投げやりな態度を取ったMi子。
S男とMi子のW不倫・・・
全て辻褄が合う・・・
さてどうしたものか。
私としてはすでに全てを忘れ水に流した一件でもあり、結婚後のMi子はMi夫ひとすじに良き妻であり良き母でもありました。
私にしてみればわざわざ掘り返してMi子との関係を悪くする気にもなれず、今更責める気にはなれないということは、以前にも書いたとおりです。
しかし、S男との愛人関係については「あの日の出来事」も含めてもっと具体的な事実、真実を知りたいと思ったのです。
それは・・・
前にも書きましたが、私の変態的な欲望、他人棒願望にその源泉があったのです。
かつてMi子を裏切り勝手に3P体験をした記憶。
私にとっては鮮烈な記憶として刻まれ、いつかMi子にも経験させたいという私の変態的な欲望。いずれはめくるめく官能の世界を二人一緒に楽しみたいと思っていたのです。
結局のところ私の本能は、Mi子とS男のW不倫の罪を問うより、愛人としてどんな交際をしていたのか、肉体関係の中身、その時のMi子の反応を確め、ゆくゆくはMi子が他人棒をくわえ、挿入されて、快感に震えて歓喜の悲鳴を上げる姿を間近で感じたいと望んでいたのです。
私は、そんな不謹慎な理由から新たな葛藤を続けるのです。
私は一人飲みながら、Tさんとの会話を思い出していました。
Mi子がS男の愛人だった。
全く信じられませんでした。
しかしTさんの話には信憑性がある。
なにより後輩明美さんの告白です。
「あの日の出来事」と封印した疑惑。
私の脳裏はそのことでいっぱいでした。
その相手というのはS男だったのか。
私が想像していた相手は同期か大学時代の仲間でした。むしろ上司に対しては由緒正しい企業ですし、新人をしっかり守ってくれているとさえ思っていたのです。
Mi子が過ちを侵した相手がS男。
S男の愛人がMi子だった・・・
Tさんは「S男の愛人」と表現したのです。私の脳裏では冷静な分析が行われ、そして新たな葛藤が始まっていました。
Mi子はS男の愛人だった。
だから何も言えなかったのか。
いつからそういう関係になったのか。
愛人関係って・・S男には奥さんも子供もいたはず・・ということは不倫関係・・結婚前とはいえ婚約期間にあったMi子と・・つまりW不倫・・
「あの日の出来事」あの日の夜、そこには男がいたんだ。そしてその男がS男。酔った勢いでS男に体を許してしまったMi子・・・
そのことをMi子は友人に相談したんだ。その返事を自分が見つけてしまった。
『Mi夫ももっとずるくなっていいんじゃない』
『結婚を前提に交際を続けることはもうできないかもしれない』
婚約を解消してもいいような投げやりな態度を取ったMi子。
S男とMi子のW不倫・・・
全て辻褄が合う・・・
さてどうしたものか。
私としてはすでに全てを忘れ水に流した一件でもあり、結婚後のMi子はMi夫ひとすじに良き妻であり良き母でもありました。
私にしてみればわざわざ掘り返してMi子との関係を悪くする気にもなれず、今更責める気にはなれないということは、以前にも書いたとおりです。
しかし、S男との愛人関係については「あの日の出来事」も含めてもっと具体的な事実、真実を知りたいと思ったのです。
それは・・・
前にも書きましたが、私の変態的な欲望、他人棒願望にその源泉があったのです。
かつてMi子を裏切り勝手に3P体験をした記憶。
私にとっては鮮烈な記憶として刻まれ、いつかMi子にも経験させたいという私の変態的な欲望。いずれはめくるめく官能の世界を二人一緒に楽しみたいと思っていたのです。
結局のところ私の本能は、Mi子とS男のW不倫の罪を問うより、愛人としてどんな交際をしていたのか、肉体関係の中身、その時のMi子の反応を確め、ゆくゆくはMi子が他人棒をくわえ、挿入されて、快感に震えて歓喜の悲鳴を上げる姿を間近で感じたいと望んでいたのです。
私は、そんな不謹慎な理由から新たな葛藤を続けるのです。