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日記番号:1088

淫の刻印 2

アスカ(京都)


  感想集

13 六本木 東京ミッドタウン

六本木通りを東へ、東京ミッドタウンの脇を過ぎた辺りは、低層の高級マンションが、建ち並ぶ一画だ。黒塗りのベンツが、静かに地下駐車場に降りて行く。「まもなく着きます。今日のお客様は、議員のご長男だそうで…地元の選挙区から、上京されました。」
「はい。わかりました。」
張は、扉をあけて、「203号室。車で、待機しています。」短く伝えた。

部屋にむかいながら、朝、ヘアーサロンを訪れた時の髪の毛を、確認しながら、いつも思うのは、高級マンションにしろ、高級ホテルにしろ、体を売る人間が、ウロウロするような場所では、ないことに違いない。歩いていても、宙をあるくようで、地に脚がついていない実感がする。

「今日は、よろしくお願いいたします。」若者…と言うより、30すぎの男だった。
(学生かと思ったら…)
コールガールに、男の品定めの権利は、ない。性的に男を満足させる…その義務だけだ。男は、挨拶もしてくれない。

康子は、男の上着を脱ぐのを、手伝いながら、男の胸や腕を触り、スキンシップに努めた。少し、はにかんだような笑いを浮かべている。
「こう言うのは、初めてなんだ。プロの人とするのは…」
「お会いできて、よかったです。おっしゃる通りに致します。」
「あなたのような綺麗な人で、よかったです。」
風俗を知らないのか?単に生真面目なのか?いずれにせよ、笑みを絶やさないことだ。笑っていれば、場はもつものだと、教えられた。

シャワーを浴びながら、さりげなくペニスをさわったが、なかなか、大きくなってくれない。康子も、初めて会う男と交尾しようとする事に対し、まだまだ、抵抗感が、残っていた。頭では、割りきっていたが、体は、ついていかなかった。

康子は、男の腰に抱きつくように、男のものをくわえこんだ。康子の口の中の熱気と舌で、亀頭をなめ回され、男の物は、芯を持ち始め、見る間に、膨張していった。

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