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日記番号:1020

Mi子とS男の真実の物語

Mi夫 (東北)


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12 他人棒願望の復活

★★★ 他人棒願望の復活 ★★★

Tさんと会話をする前、私はS男に会ったことがありませんでした。

私がS男に関して知っていたのは、S男がMi子の上司だったということ、S男は会社の幹部候補だったということ、それだけでした。後ほど詳しく知りましたが、S男は私より六つ年上、Mi子より一回り、一二歳先輩という関係です。

後日S男と対峙することになるのですが、伸長は170㎝以上あり私より幾らか大柄、スポーツマンのような締まった体型、印象として年齢よりずっと若々しく、優しい顔つきのイケメンでモテるタイプでした。
            
TさんからのS男に関する暴露話に、妻Mi子の名前が上がったときは、えっと思いましたよね。そして組織的な秘密を知った時は、そりゃあ愕然としました。


ある意味において相当悩みました。
ある意味における本当の悩み・・・

二年前の浮気発覚騒動では、お互い過去の過ちを水に流し全て忘れてやり直すと誓ったのです。

それに結婚後の妻は本当に良き妻であり良き母でしたから。今更責める気にはなれませんでした。結局私は、Tさんとの会話の内容について、妻には黙っていることにしたのです。

でも、実のところは・・・

実は、当時の私には、ある意味における本当の悩みが続いていたのです。
それは皆様のご想像どおりです。
そもそも浮気発覚騒動の発端もそこに原因があったものです。

妻との性生活は円満そのものなのに、私にとっては何かがもの足りない。
オモチャを使っても満たせない。そうです。他人棒願望という悩みです。

私は、Tさんの話を聞いてから真剣に悩みました。
Mi子に私の変態的な欲望を打ち明け、その上でそれとなく過去の出来事についてMi子に直接聞いてみるか。

しかし、その時点ではまだ、Mi子に打ち明ける勇気はありませんでした。
過去の過ちの全てを水に流して、一切を語らないと決めた夫婦の誓いを破る気にはなれなかったのです。

しかし、Tさんとの会話を交わした日から、私のMi子を見る目は明らかに変化しました。夫婦の夜の営みは円満そのものではありましたが、私は、まるで夢遊病者のように自らの変態的願望に操られていきます。

結局私は、Mi子には内緒でS男に会い、S男から真実の詳細を聴くところまで行ってしまうのです。さらに言えば、それを新たな契機として、自らの変態的な欲望実現に向け走り出してしまうという結果を生むのです。

世間一般的な価値観の持ち主ならば、夫婦生活を維持することは並大抵ではないでしょう。勿論、秘密を知ったときの嫉妬や落胆、悔しさの感情等が無かったわけではありません。

しかし私達の幸運は、私の性の対象が妻であったこと、そして、他人棒願望という歪んだ性の力ではあっても、それが愛の力と結び付いていたことだと思っています。

今の私は、S男との過去を含めてMi子を深く深く愛しています。
Mi子には理解出来ない精神構造だと言われますが、妻の肉体的快楽が夫の精神的快楽に深く結び付いているのです。

退屈な話になってしまいました。
次からは、肝心のTさんとの会話を再現してみますね。

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