10. 契約
(妻が部長に落とされた・・・)
玲子さんから入院先聞き、いの一番に駆けつけました。
両足骨折に痛々しい姿だったが、以外に元気な顔をしている部長でした。
この事故が後に、私達夫婦の人生を変える大事件に発展するとはその時・・・
考えも無く、駄々退院祝いに誘わなかった事故に合わなかったことを詫びました。
「楽しく楽しませて貰って、私の方こそ気を使わせてすまない。
両足が完治して時は、懲りずにまた招待を楽しみにしているよ・・・」
途中で眠ってしまい相手も出来ず、申し訳ありませんでした。
妻に何か粗相はありませんでしたか? 酔うと酒癖が悪く・・・
部長の印象を聞き出そうとしていた私でした。
「まあ・・・不愉快ことは無く、実に良かった。」
妻にも見舞いに行くように伝えます。
寝取らせが上手く行ったことに、部長の心の中を読むことの出来なかった愚か者のです。
部長の企みも知らず、自宅に帰り部長が交通事故で入院に見舞いに行くようにと伝えた
「子供達を連れて見舞いに行けないわ!・・・」
そう言わずに、一度顔を出せば済むから・・・軽く考えていた。
会社では長期入院の体制作りに奔走し、部長からの指導を受ける為に病院通いが続いた
妻とも会話する余裕も無く日々が過ぎたある日・・・
久しぶりに早く帰宅出来たその夜、妻から・・・
「パパ・・・話したい事があるから寝ないで待って・・・」
寝室に入って来ると直ぐに床に三つ指たて「パパごめんなさい」頭を下げるのです。
妻は、私に相談せずに部長の性処理をする契約を交わしたと言うのです。
突然のことでパニックになった私は、床に座っていた妻をベッドに座らせた。
俺に解るように説明しろ!
パパに隠すつもりは無かったの・・・部長さんの言葉は冗談だと思っていたの・・・
ことは、退院祝いの日です。お風呂場でのことらしい
「はじめて抱かれた日、時間が短くて解らなかったけど・・・
パパの前で抱かれた時、勃起していたの・・・・でも直ぐに中折れだったの 」
部長は中折れに奥さんとの営みを求めなくなったそうです。
はじめて寝取らせたあの日、妻の姿に興奮し早漏だったが射精出来たようです。
妻の舌技に勃起に、パパを部長に推薦するから定期的に会いたいと言われたそうです。
何故もっと早く言わなかったの?
「私を餌に昇進はパパと私達の為でしょう! 私に出来ることは餌だから・・・」
言い返す言葉もありませんでした。 契約といったよなぁ・・・
妻が差出した契約書には、驚くべき事まで書かれていた。
期限は両足が完治するまで週に一度、性処理係として奉仕すること
報酬は、夫の部長へ昇進又は適わない時は500万円支払う
完治または、妻の了承が出ればSWを行う 日付は、退院祝いの日でした。
本当に契約を交わしたのか? 妻は首を縦に振り
「今日から病室に見舞いに行き、お金では無く主人の昇進をお願いしますと
契約を交わしたの・・・ あなたごめんなさい・・・」
性処理係とは酷過ぎる、夫婦の営みを変える為に昇進はおまけのつもりだったのに・・・
「部長さん、薬を使って勃起させることも出来ないのよ!・・・
若い奥さんの躰でも勃起しないのは、寂しいでしょう~・・・ 」
私は今なら、妻に内緒で奥さんを抱いたことを言えると考え
俺も美雪に謝ることがある。出張帰りに部長の奥さんが浮気現場に遭遇し口止めにと
ホテルで抱いたことを妻に話しました。
「パパは元々SWが目的だったから、よかったわ!
そうだパパも奥さんを調教して・・・ 完治後に家庭円満になるわ!」
随分と物分りの良い妻です。俺はまだ寝取られた間抜けな夫の筈・・・
契約については、美雪の判断にしてほしいと頼みました。
妻が性処理係では部長の見舞いにも行けない、当然奥さんにも話さない。
「私は夫を裏切った淫乱な妻として通すわ!」
全て隠さずに話すことで、妻の契約を認めるしか無かった。
ただ妻は、部長が私と変わらぬSの臭いに感じていたことだけは確かでした。
性処理は何時からはじめるの? 妻は赤面しながら
「今日からはじめたわ! 一時間ほど舐めていたけどダメだったわ!」
それでも私は妻が愛おしくて抱きました。全てを話し心まで奪われないと繰返す妻だった。