あれは6月28日夜。
この頃、私は、鬱に近い精神的ストレスで部屋で引篭もりがちだった。
”ウィーーン、”普段使わないエアコンの室外機の音が、耳について何故か
夜中に目を覚ますと家内がいない。トイレにでも行ったのだと思ってたが・・・・・
わずかな時間が長く感じた。
妻は戻らない。
そっと起きてリビングに行くと缶入りのカクテルが散乱してる。
お寿司の折箱があり、二人分の皿が醤油で汚れてる。
私の家内があと片付けをせずに寝ることはありえない。
ワインを少し、知ったかぶりして嗜む妻は、酒に弱い。友人と口当たりのいい缶入りの
カクテルをかなり飲んだようだ。が、どこにもいない。
風呂場の方へ行くと、妻のショートパンツや下着が脱ぎ捨てられていた。
バスマットが濡れている。
・・・・・・・・・・?
こんなだらしないことをするはずの無い家内はいったいどこに行ったのか???
奥の友人の部屋のドア越しに耳を当てるとわずかなうめき声が聞こえる。
心臓がバクバクする。「まさか!」
話声が泣くようなささやくような会話が延々と続く。
脚がガクガクと振るえている。震えが止まらない。息も止まりそうだ。
心臓が喉からせり上がってくるような、体の硬直・・・・・・
しばらく声も音もしなくなり、すると、はっきり聞こえる声で
「お昼をうちで食べたら・・・」というようなことを妻が言ってる。
私が悪いことをしているような錯覚に陥り、すまなさそうに、そーっと
部屋に戻って頭の中を整理しようとするも、まだ心臓の動機が止まらない。
妻がシャワーをして部屋に戻ったのがかなり時間が経ってからだ。
私は寝たフリしてても心臓の鼓動が激しく、呼吸が整えられない。
息をすることが苦しかったが、妻はあっという間に寝息をたてて寝てしまった。
一睡もできないまま、朝を迎えたが娘の声と妻の声はいつもの日常的な様子、
友人は起きだして「おはよう、アレ?Kは?」・・・・
「・・・・・・ 、寝坊してるわ」
「・・・・・・ は疲れるんだよね、オレも経験あるけどたまにはゆっくりさせてやらなきゃ・・・」
「・・・・・」
それから何にも聞こえない。
しばらくして友人が出社した。














