軽い脱力感を引きずり実家へ帰った。
誰も居ない・・・・
姉の家に行ってる母は、今日姉と一緒に帰るはずだ。
シーーンとした実家は、疲れを癒してくれる。
すぐ、着ている服を脱いで洗濯器に入れて洗った・・・
風呂でシャワーを浴びながらボーっとする。
眠りそうになる。
実家で、着替えた私は、その日の内にS駅の近くの「ドンキホーテ」に向った。
午後4時だ。
店で、超小型CCDカメラを購入した。
音声も拾えるものでいいものを買った。
取り付けもとても簡単なセッティングだとわかる。
母の家の自分の部屋のテレビに繋いで、視聴してみる。が、圧倒的にビデオカメラに比べると画質が劣る。
画質の悪さに少しガッカリして、それが、気持ちをまた暗くしてしまう。
電車の中でいろんな思いが渦巻く・・・「よし!」と・・・・
自分が何をしようとしているのか?
こんなことをして、いったい何になるんだ、と自問自答するが、それを振り払うようにこころに決めたことを今日から試みることに集中した。
何とか、今晩からリビングに設置したく、メカに弱い家内の目を欺くことは、容易い事を再認識する。
デッキのディスプレイランプの光さえ、見えなくする事は簡単だ。
そしてタイマーSETだけで済む。
私は、何かに憑かれたように心を集中させて、ありとあらゆる想定をしてみた。
何とか、私たちの夫婦の寝室と、友人の部屋にもカメラを取り付けたい衝動に駆られる。が、費用がかさむ。
が、何か方法を考えよう。
ハンディカムのビデオカメラを取り出して、巻き戻す。
音声ジャックをイヤホンにつなぎ、映像をテレビの外部入力側に差し込んで、再生した。
時間が巻き戻ったような、現場の臨場感に息苦しさを覚えながら、撮影した映像にくぎ付けになった。
声も音も行為も映像で見るのが、圧倒的な迫力だ。
何故か、家内と友人の名前が聞こえなければ・・・・
過激なアダルトビデオのようだ。
家内が、あんなに妖艶でセクシーな女性という事実、騙されたような気持ちになると同時に無性に愛しく思われてくる。
その家内がなぜか、遠い存在に見えてくるし、友人がなぜか・・・・
友人が、なぜか無性にうらやましくて、自分の情けなさと敗北感が心の中を漂っている。
こんな時に、どう対処すべきか全く術を知らない。闘うものなのか?2人を制止すべきなのか?
誰にも打ち明けられない・・・・
ある日、インタネットカフェで、思い余って某掲示板に投稿してみた。
慰めの書き込みもあったが、哀れみ、キレイ事や、多くの心無い嫌な書き込みに滅入ってしまった。
唯一、3者がきちんと膝を交えて、一日もはやく人間関係の核心をついた話し合う必要性に言及した丁寧な意見があったが、現実的に私にはそんな勇気と決断力が無い。
私には、友人に”負けた”という敗北感だけが残っている。
掲示板で、人ごとのような稚拙な文章で、
”キツーーーーーーーーーイ!!
こんなのもあるよ(●σ>∀<)σYO♥♡
イクイク オクサーーーーーーーーーンンンンン♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥”と、ココ(愛妻倶楽部)のURLが貼り付けてあった。
私が世間を知らないのか、訪問してみて驚いた。
世の中の夫婦のSEX問題に触れて、人を信じられなくなってしまいます。
ここの投稿者のような、こころの余裕は全くありません。
ただ、人に言えないことがココでは堂々と披露されていることに衝撃を受けたことが、匿名という方法で私の投稿に結びついた大きなキッカケでした。
恨めしい書き方はやめようとするけど、情けない気持ちは拭えない、そんな文章になる・・・・・
仕方がない。
そして、最後に残った結論は解決や、夫婦のリセットではなかった。
ズタズタになった私のプライドは、ネガティブなエネルギーの執念に変わって、とことん見届けてやる、という決心だけが沸沸と沸いてきたのです。














